男女平均の平均寿命が世界1の84歳になった日本人にとって、単純に考えてみても、人生の4分の3に満たない60歳の時点では、まだまだ先が相当長い訳です。子供の頃、還暦のお祝いに赤いちゃんちゃんこを着ている人などを見ると、恐ろしいほどの老人に思えたものですが、今時の60歳であのちゃんちゃんこがピッタリ来る人はあまりいないのではないでしょうか。自分の年齢もどんどんそちら側に近付きつつあるせいもあるとは思いますが、どう考えても今時の60歳はまだまだ定年には若すぎる年齢のような気がします。実際、医療の進歩と...
とは言え、やはり高齢者の再就職はかなり難しいというのが現状のようです。法改正に併せて、正規の定年を65歳に引き上げた企業にお勤めだったラッキーな方は別として、今まで通り一旦60歳で定年とし65歳までは改めて再雇用のかたちを取ることで法律に対応した多くの企業にお勤めだった方の現実は厳しいようです。同じ職場にいて収入が激減し雇用条件も低下することのへのストレスは大きいですし、かといって別の再就職先を探すのも至難の業で現状に甘んじるというのが現実なのでしょう。
アメリカでは、日本と違って雇用の際に年齢...
アメリカでは、日本と違って雇用の際に年齢...
賃金の安いエントリー・レベルの若い世代が就職に苦労しているのですから、退職後にそれまでとあまり変わらない賃金や職場環境を維持しようということ自体、そもそも無理があるのかもしれません。勤めていた企業名や役職名にこだわり、高齢者にも機会の与えられているような職種(例えば、ビルの管理人や用務員、清掃業など)に対する蔑視や偏見、世間体などもあり、無いものねだりをするから再就職が難しいのではないでしょうか。どのような再就職先を選択したにせよ退職前と同じ収入を期待するのは難しいわけですから、今までの経験や実...